手探り、でも一歩ずつ
これまでに経験したことのない、35分×5時間の分散登校授業。子どもたちはもちろん、教師も手探りで学習を進める毎日です。
でも、子どもたちにとって、学校に来ること、友だちと一緒に学んだり、遊んだり、語ったりすることは何物にも代えがたい喜びのようです。もちろん、それは教師にとっても同じです。学級だよりに、そんな担任の温かな眼差しが表現されていました。
4年:A班は6人、B班は9人と、全員同じ場所にはいないのですが、A・Bの意見交換も行っています。国語『白いぼうし』では、お話を読んで疑問に思ったこと、追究したいことを出し合いました。B班に、「A班ではこんな意見が出たよ」と、A班の授業で使った模造紙を見せると、「ぼくたちと同じじゃん!」「あ、でもこの意見は違うね~」とみんなで共有することができました。AもBも別の日に学習はしていますが、クラスのみんなを意識して授業が進んでいけばいいなぁと思います。
5年:休み時間には、女子が男子に「人数少ないし、みんなで遊ぼうよ!」と行って、野外ステージに移動していきました。せっかくの休み時間を、5年生のみんなで楽しみたいという気持ちが伝わってきて、微笑ましく思いました。理科の学習でタブレットを取りに行く際に、「混むから少し待とう」と言って、一気にみんなで取りに行かず、周りの様子を見て順番が来るまで自席で待ったり、前の人と距離を置いたりする姿があり、ちゃんと自分たちで考えて行動できる5年生だな、すごいなと思いました。
6年:今週から2つのグループに分かれての登校が始まりました。2週間半分の友だちとは会えませんが、伝言板を作り、メッセージを残したり、各グループの授業の様子を録画して見あったりしながら、お互いの様子が少しでもわかるようにして、クラスのつながりを感じられるようにしていきたいなと思います。朝の会では、今日の歌でなく、今日のダンスということで「嵐の手洗いダンス」をやって、体を動かしています。
まだまだ先が見えない状況は続きますが、一歩ずつ、前を向いて進みたいと思います。(校長 髙木正彦)